クルマの女性、暴走族グループに襲撃される

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26日、埼玉県行田市内の国道17号線バイパスで、女性が運転する乗用車が暴走族グループとみられる集団から襲撃を受け、金属バットでフロントガラスを叩き割られるなどの被害を受ける事件が起きた。

女性は襲撃される心当たりがなく、襲撃方法が執拗であることから、警察では対立グループのメンバーと誤認された可能性もあるとして調べを進めている。

埼玉県警・行田署によると、事件が起きたのは26日の午後9時ごろ。妻沼町内に在住する22歳の女性が自己所有の乗用車で帰宅するため、鴻巣市箕田付近の国道17号線を走行していたところ、暴走族グループのものと思われるバイクが女性のクルマの前に出て、ゆっくりとした速度で蛇行運転を繰り返して走行を妨害した。

女性がこれを無視していると男数人の乗った乗用車がこれに加わり、いわゆる「ハコ乗り」状態の男が身振りで停止するように女性に指示した。

女性は身の危険を感じながらもそのまま走行を続けたが、行田市野付近の国道17号バイパスで信号待ちで停車した際、クルマの助手席から飛び出してきた男が大声を上げながら金属バットを降りまわし、数回に渡ってフロントガラスを殴打、叩き割ろうとした。

別の男がドアを何度も開けようと試みたが、女性はすべてをロックし、車内に立てこもりながら警察へ通報した。

男たちは信号が変わるとそのままクルマに乗り、熊谷方向に走り去っていったという。襲撃時間は最初の蛇行運転から換算した場合、約15分にも及んだという。

警察では悪質な器物損壊事件として捜査を開始。女性は「襲撃に加わった人物や車両が暴走族グループのようだった」と証言。クルマやバイクのナンバーはすべて外されていたことも明らかになった。

女性は「暴走族に襲撃されるような覚えはなく、本当に殺されるかと思った」などとも話しているようだ。

襲撃の方法が執拗で、実際に被害も与えていることから、警察では「対立する暴走族グループの車両と誤認され、襲撃された可能性が高い」とみているが、鴻巣市や行田市を拠点とする暴走族グループはすでに無いという。

ただし、警察が活動を把握しておらず、ゲリラ的に集団暴走を行うグループや、暴走族の活動が依然として活発な県北部や群馬県南部から抗争目的に来襲した可能性もあり、警察では今後も同様のトラブルが発生する危険性もあるとして、パトロールを強化するなど警戒を強める方針だ。

《石田真一》

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