【インプレ'04】熊倉重春 BMW『1シリーズ』 自己主張したい向きのコンパクトカー

試乗記 国産車
【インプレ'04】熊倉重春 BMW『1シリーズ』 自己主張したい向きのコンパクトカー
【インプレ'04】熊倉重春 BMW『1シリーズ』 自己主張したい向きのコンパクトカー 全 1 枚 拡大写真

ヨーロッパの最激戦区であるCセグメントに「上」から乱入したBMWの新兵器。最近のBMWファッションそのものの外観と、このクラスで唯一の縦置きエンジン+FR方式でプレミアム性を叫ぶ。

たしかに重厚感もたっぷりだし、ギュ〜ッと攻めたときの姿勢変化も自然。総合的に見ると現行3シリーズよりレベルが高いかも。これなら「21世紀の主役は小型車」といわれる風潮の中で、ビッグセダンに乗ってきた人々を改宗させる力もありそうだ。

ただし、よいことばかりではない。このサイズで縦置きFRにこだわった結果、やはり後席は広くない。乗り降りにもサイドシルやBピラーが足先の邪魔をする。

シャシーにもわずかながら改善の余地あり。16インチ装着のノーマル系はステアリングの切り始めに曖昧な手ごたえが残るし、17インチのスポーティ仕様な無駄な突き上げというより“持ち上げ”感が目立つ。

それでも「ワタシ、普通とは違うのよ」の自己主張にはピッタリの選択だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  4. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  5. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る