怖かった…。しがみつく事故相手の運転者を振り落とす

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大阪府警は4日、クルマ同士の衝突事故を起こした際、逃走を阻止しようとした相手方のドライバーを約80mに渡って引きずり、意識不明の重体にするケガを負わせたとして、大阪府東大阪市内に在住する27歳の男を同日までに殺人未遂と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めている。

大阪府警・東署によると、この事故は9月28日未明に発生した。同日の午前1時ごろ、大阪市中央区南久宝寺1丁目付近の信号機が設置されていない交差点で、27歳の男が運転するワゴン車と、37歳の男性が運転する乗用車が出会い頭に衝突した。

この事故で双方のクルマは小破したが、男性は激怒。すぐさま飛び出し、ワゴン車の運転席側に歩み寄ると「降りてこんかいっ」などと怒鳴りながら窓ガラスを数回叩いた。

相手方となった男性の乗っていたクルマが外国製の高級車だったこともあり、怖くなった男は男性が半開きとなった窓に手を掛けていることを承知しながらクルマを急発進させ、50km/hまで加速。

そのまま蛇行運転を繰り返し、窓にしがみついていた男性を路上に振り落とした。男性はクルマから落下、転倒した際に後頭部を強打。意識不明の重体となっている。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場に落ちていたクルマの部品などから、車種を特定。同型のクルマが修理に出されているかどうかを調べている際、男の存在が浮上した。

取り調べに対して男は容疑を大筋で認め、「相手が高級車に乗っているし、いきなり怒鳴られたからヤクザかと思い、トラブルが怖くなって逃げた」となど供述しているようだ。

警察は「男性を振り落とそうと故意に蛇行運転しており、単なるひき逃げではない」として、業務上過失ではなく殺人未遂を適用。同容疑で送検している。

《石田真一》

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