4日、大阪府大阪市西成区内の府道で、路上駐車していた大型トラックが無人のままで動き出し、近くで駐車していた別のクルマ2台に衝突した後、さらに150m先の交差点で信号待ちのクルマ2台に衝突する事故が起きた。
57歳の運転手は「サイドブレーキを掛けた」と供述しているが、何者かが解除した可能性もあり、警察では事件と事故の両面から捜査を開始した。
大阪府警・西成署によると、事故が起きたのは4日の午後2時ごろ。大阪市西成区南津守3丁目付近の府道で、路上駐車していた大型トラックが無人のまま、ゆっくりと動き出した。
トラックは直前で路上駐車していたトラックとワゴン車に相次いで衝突。これを左右に押し分けるようにして進み、そのまま約150mを走行し、今度は信号待ちをしていた車列に突っ込んだ。
ここで軽トラックとワゴン車に追突。押し出されたワゴン車が別のクルマと接触する二次被害も発生し、クルマ5台が関係する多重衝突に発展した。
一連の事故で男性3人が打撲などの軽傷を負っている。
大型トラックを運転していた男性は積荷の確認のため、近くの会社を訪れており、警察が行った聴取の際に「自分がクルマを離れる前には、ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを掛けた」と証言している。
しかし、事故を起こしたトラックのサイドブレーキは解除されていた可能性が高く、警察では「何者かがサイドブレーキを解除した可能性も否めない」として、事件と事故の両面から捜査することを決めた。
現場は片側3車線の直線道路で、交通量は比較的多いという。