ドライバーとクランパーとの戦い

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イギリスのRACファウンデーション(RAC Foundation)は、毎年、国内最悪の“クランパー”を認定している。私有地などに勝手に駐車しているクルマに、かんぬき状のカギをかけてしまうことをクランプ(Clamp)といい、それを行う人をクランパー(Clamper)と呼ぶ。

もともとクランプは、他人の家の前や、私有地・駐車場などに勝手に自動車をとめてしまうドライバーに対して、地主が対抗措置として行われていたものだ。しかし、だんだんとクランパーの側も悪質になり、クランプを解除するためにお金を要求するようになってきている。

2003年にRACファウンデーションによって認定された最悪のクランパーは、妊婦がクルマの中で寝ている間にクランプし、田舎だったために約3km離れたところにある銀行のATMまで、お金をおろさせにいかせたケースだという。

また、今年の最悪のクランパー候補としてノミネートされている事例は、郵便配達員が小包を届けに行っている間に配達用のクルマをクランプしてしまったケース、霊柩車を死体とともにクランプしてしまったケース、看護婦が横断歩道を渡ろうとしている老婦を助けるためにパブの駐車場にクルマを止めたらクランプされたケースなどがある。

あまりにも悪質なケースが増えており、また、クランプをビジネスとして行う業者も現れているため、イギリス政府は2005年2月より、政府の認定を受けていない業者は、クランプできないようにする法律を施行させる方針だ。

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