無賃乗車扱いされ、タクシー運転手を殴打

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神奈川県警は11日、タクシー代の支払いを拒否し、58歳の男性運転手の頭を殴打して逃走していたとして、静岡県裾野市内に住む16歳の少年を強盗致傷容疑で緊急逮捕した。少年は殴打した容疑については大筋で認めているという。

神奈川県警・秦野署によると、事件が起きたのは11日の午前2時ごろ。秦野市西大竹付近にある同署の南が丘交番から、58歳のタクシー運転手が「若い男とタクシー料金の支払いを巡って口論となり、殴打された」という内容の通報が寄せられた。

この運転手は同日の午前1時30分ごろ、厚木市内の小田急電鉄・本厚木駅から少年とみられる若い男を客として乗せたが、この男が「沼津まで」と長距離走行を指示したことを不審に思い、「3万円ほど掛かるが支払うことが出来るのか?」と尋ねたところ、男が逆上。口論となったため、途中で高速を降りて秦野市内の交番に向かったという。

この交番には53歳の巡査部長が勤務していたが、当時は2階の別室で仮眠しており、1階は無人の状態。運転手は備え付けの電話で同署に通報しようとしたが、男が後頭部を棒のようなもので数回殴打。運転手がひるんだ隙に逃走した。

男は本厚木から秦野市内まで約7000円の運賃を踏み倒していることから、警察では強盗致傷事件として捜査を開始。交番内に落ちていた携帯電話から、静岡県内に住む16歳の少年が容疑に関与していた疑いが濃くなった。

警察では付近を捜索した結果、不審な行動をしている少年を発見。職務質問したところ、容疑を大筋で認めたために強盗致傷容疑で緊急逮捕している。

取り調べに対して少年は「出会い系サイトで知り合った女性に会うために横浜まで訪れたが、結局は会えずに帰るところだった。運転手から金はあるのかとしつこく聞かれ、途中で高速を降りるなど無賃乗車扱いされたことに腹が立った」などと供述している。

事件当時、少年は100円しか所持していなかったが、これについては「家に帰ればカネはあった」などと話しており、警察では支払いの意思があったのかどうかについて、さらに調べを進めるとしている。

《石田真一》

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