堂々と2枚目の免許を取得した男

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神奈川県警は12日、自分の名前から一文字分を削るなどの細工を施した変造住民票を使い、別人の名義で運転免許証を取得していたとして、横浜市内に住む男を有印公文書偽造・同行使の容疑で逮捕した。

違反を行いながらも反則金を納付しようとしない悪質違反者の摘発を進めていた際に明らかになったという。

神奈川県警・戸部署によると、有印公文書偽造と同行使の容疑で逮捕されたのは横浜市戸塚区内に住む59歳の男。

この男は2003年6月5日の午後、横浜市西区みなとみらい付近で道路交通法違反(駐車違反)で摘発された際、取り締まった警察官に対して「長時間の駐車はしていない」と容疑事実を否認。反則キップを受け取ったものの、反則金の支払いを拒み続けた。

警察では悪質な違反者として捜査を開始したが、男が提示した免許証の名前と、届け出のあった住所に住んでいる男の名前とは、一文字違いとなっていた。

免許証に書かれていた名前は、現住する男の名前からちょうど一文字削ったような状態。しかも、現住している男も運転免許証を有しており、警察で書類を確認したところ、筆跡などからこの2人が同一人物である可能性が高いことが判明した。

このため同署で男を追及したところ、意外な事実が判明した。なんとこの男、違反摘発で免許停止になることを予測し、自分の名前から一文字分を削り取る細工を施した住民票を変造。これを使って別人として、2003年3月に堂々と免許証の交付を求めていたことを認めた。

提出された書類が揃っていたことから、県警の運転免許本部では「一文字足らない名前を持つ人物」についても、別個の存在として認定。何の疑いを持つことなく、免許証の交付をしてしまったらしい。

男は容疑を大筋で認めており、警察の調べに対しては「免許証が2枚あると便利だと思った」などと開き直っているという。

《石田真一》

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