時効は迎えさせない…出頭要請を無視した悪質違反者を逮捕

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高知県警は13日、駐車違反の反則金を支払わず、警察からの出頭要請も無視し続けたとして、高知市内に住む44歳の男性を道路交通法違反(放置駐車)容疑で逮捕した。違反からまもなく3年が経過し、時効を向かえるために逮捕に踏みきったと説明している。

高知県警・高知署によると、道交法違反容疑で逮捕されたのは、高知市内に在住する44歳の男。

この男は2001年10月19日の午後1時15分ごろ、高知市はりまや町2丁目付近の市道で路上駐車を行ったところを摘発され、取り締まりを行った同署員から反則キップを交付された。

だが、男はこの際に求められた1万5800円の反則金を納付しようとはせず、警察からの再三に渡る出頭要請も無視し続けた。2002年5月には略式起訴され、交通裁判所からの出頭要請に変わったが、男はこれも無視した。警察、裁判所からの出頭要請はおよそ3年間で十数回にも及んでいる。

間もなく3年の時効を迎えることとなり、警察では「ちゃんと反則金や罰金を納付している違反者との対応に差異が生じる」として、この男を悪質違反者と見なし、逮捕することに踏みきった。

悪質違反者の摘発については、高知県警でも他の都道府県警察と同様、厳しく対応しているという。しかし、これまでは逮捕に踏みきるような例があまり無かったため、今回逮捕された男も、取り調べの際には「まさか駐車違反ごときで逮捕されるとは思わなかった」と供述しているという。

同署では「駐車違反ごとき…という言葉からも違反者が、軽微な違反を違反と受け取っていないという現状が垣間見える。軽微だから警察も摘発をあきらめると思っているなら、それは大間違いだ」として、今後もこうした違反者の逮捕に力を入れていくことも明らかにしている。

《石田真一》

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