【ITS世界会議名古屋】iVDR採用カーナビ、ザナヴィも

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【ITS世界会議名古屋】iVDR採用カーナビ、ザナヴィも
【ITS世界会議名古屋】iVDR採用カーナビ、ザナヴィも 全 3 枚 拡大写真

10月上旬に幕張メッセで開催されたCEATECには、着脱可能なハードディスク(HDD)の「iVDR」(Information Versatile Disk for Removable usage )を地図データ用のメディアとして使う三洋電機の『iVDRゴリラ』が参考出品されていたが、ITS世界会議の会場には、ザナヴィ・インフォマティクス製のナビが初登場となった。

iVDRについてはキヤノン、富士通、日立製作所、フェニックス・テクノロジーズ、パイオニア、三洋電機、シャープ、日本ビクターの8社(50音順)で構成される「iVDRコンソーシアム」が、AV機器からPCまで幅広く対応する次世代大容量データプラットホームの標準化を目指して規格策定を行っているが、現時点で主導的な立場にいるのは、HDDを製造する部門(日立GST)を持つ日立製作所となっているようだ。

ITS世界会議の会場では、日立グループのブースにiVDRを紹介するコーナーが設けられ、そこにザナヴィ製のナビが出品されていた。ザナヴィのブースにも同じモデルが展示されていたが、日立側は電源ONで操作可能、ザナヴィ側は電源OFFという状態だった。

筐体は4DINサイズ級と超巨大だが、本来はインダッシュになるべき液晶モニター部が起立した状態と考えれば1DIN分がマイナスされるかもしれないが、iVDRのカートリッジが収まる部分だけでも1.5DINに近く、さらなるダウンサイジングが必要となるだろう。

説明員の話によるとメディアが置き換わっただけであり、ナビとしての基本機能は確保されているが、現状では「必要な部品を集め、ナビとしての基本動作ができる状態にしたテスト機」という扱いで、これをもって市販バージョンを前提とした参考出品モデルというわけではないという。

また、iVDRナビの発売時期についても未定だが、iVDRが使えるPC機器やAV機器が普及しなくては、映像や音楽などのコンテンツを移動させることができず、その魅力も半減。「対応機器を増やし、外堀を埋めていかないと発売しても人気が出ないでしょう」と説明員も語っていた。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る