トヨタ自動車は29日までに、国内生産能力を現行の年350万台から380万台規模へ30万台増強する計画を明らかにした。国内外の販売好調に対応するもので、来年秋までに増強を図る。
トヨタの国内の能力増は、1992年のトヨタ自動車九州(福岡県宮田町)設立以来13年ぶりとなる。新たに生産ラインを投資するのはグループのトヨタ自動車九州と関東自動車工業の岩手工場。
トヨタ九州は年産20万台のラインを新設、合計で年43万台とする。投資額は250億円から300億円に達する見込み。また、関東自工は同10万台のラインを新設し計25万台に引き上げる。投資額は180億円。
トヨタは愛知県内の工場がフル稼働にあり、期間工の採用も約1万人に達している。すでに同県内では人材確保が困難になっており、九州と東北で能力増を図ることになった。