【インプレ'04】伏木悦郎 BMW『1シリーズ』 最新BMWらしいプレミアム感を放っているが…

試乗記 国産車
【インプレ'04】伏木悦郎 BMW『1シリーズ』 最新BMWらしいプレミアム感を放っているが…
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『1シリーズ』のコンセプトが提示さて以来、興味津々でテストする日を心待ちしていた。もうかれこれ20年以上もFR党をもって任じ、コンパクトFRの再生をライフワークと考えてきている俺である。

しかし、正式発表されたその姿を見て心底ガッカリした。FRによる2ボックスは、見るからにプロポーションに無理がある。それはどう転んだってFFにはかなわない形だけのもの。たしかにエクステリアには最近のBMWテイストを盛り込んだ質感がある。ディテールまで行き届いたインテリアの仕立てや質感にも、プレミアムを標榜するだけのことはある。しかし走らせても少しもうれしくないのである。

120iの2リッターエンジンは非常にバランスよく回るし、際立つボディ剛性を背景にしたハンドリングの洗練度も高い。けれど6速ATによる乗り味はまるで退屈。スムーズで楽ちんだが、身体がいきいきするFRならではの感覚がない。いったい誰がこんなセットアップを望んだというのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★☆☆☆☆

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

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