【インプレ'04】伏木悦郎 フィアット『パンダ』 フツーになっても存在感は変わらず

試乗記 国産車
【インプレ'04】伏木悦郎 フィアット『パンダ』 フツーになっても存在感は変わらず
【インプレ'04】伏木悦郎 フィアット『パンダ』 フツーになっても存在感は変わらず 全 1 枚 拡大写真

今度のフィアット『パンダ』は何だかとっても普通だ。「さすがイタリア、真似できない…」思わず唸るような意表を突く味わいはない。これもグローバル化の宿命か。

薄められた個性にコンパクトカーの行く末を案じる今日この頃だが、唯一ポップな内外装の色使い(ボディ11色×明るい青/黄の内装2色)には救われた。見て、乗って、触ると何となく元気が出る色彩感覚とタッチ。そのセンスのよさこそが新型パンダの最大の魅力だろう。

走りは基本的にどうってことない。60ps、10.4kgm の1.2リッターSOHCエンジンは、日本の軽自動車とさほど変わらない。扱い勝手がよいとはいえないシーケンシャルMTによる走りは、ユニークだが完成度はもうひとつ。2ペダルは、楽ちんだが変速時のエンジン制御が荒く、足回りもややトリッキーな動きが目立った。でも、そのぎこちない乗り味がかえって印象的なのは事実。それを味とはいわないが、不思議と存在感のある走りなのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★★★★☆

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  4. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る