7日、大阪府東大阪市内のレンタルビデオ店の駐車場で、バックしていたクルマが女児をはねた直後、現場から逃走を試み、これを目撃して制止しようとした男性2人を引きずったまま、約130m暴走する事件が起きた。
3人とも軽傷で済んだが、警察ではひき逃げと殺人未遂の両面から捜査を行っている。
大阪府警・布施署によると、事件が起きたのは7日の午後10時ごろだという。東大阪市荒本西1丁目付近にあるレンタルビデオ店の駐車場で、場内を歩いていた3歳の女児が、バックしてきたクルマにはねられた。
女児は転倒したが、クルマはそのままバックを続けようとしていたため、この女児の母親の知人である19歳の少年と、事故を目撃した44歳の男性がクルマの後部をつかんで制止するとともに「子供をひいたぞ、止まれ」などと怒鳴りながら窓ガラスを叩いた。
クルマは直後に停止したが、すぐに前進。これに気づいた2人はクルマにしがみついたが、クルマはそのまま2人を約130mに渡って引きずり、最終的にはそのまま逃走した。
クルマにはねられた女児は腹部などを打撲する軽傷。逃走するクルマを制止しようとした男性2人も腕や足などを打撲、擦過する軽傷を負っている。
警察では女児に対するひき逃げ事件、男性2人に対する殺人未遂事件として捜査を開始した。目撃者の話によると、クルマには若い男が1人乗っていたとされており、警察ではレンタルビデオ店から貸し出し記録などの提供を受け、事件が起きた時間帯に来店した客のピックアップを行う方針だ。