欧米では年齢によって自動車保険料が異なる。
たとえばイギリスでは、25歳以下のドライバーは10人に1人の割合しかいないにもかかわらず、交通事故の死亡者の4人に1人は25歳以下のドライバーである。このように25歳以下のドライバーの死亡事故率が高いことから、自動車保険料も他の年代に比べて高く設定されている。
しかし25歳以下であっても安全運転を心がけているドライバーも多く、25歳以下だから、という理由で一律に高い保険料を課すことに対する不満も多い。
こうした安全運転ドライバーを助けるために、イギリスの運転免許試験局(Driving Standards Agency)では、「パス・プラス」(Pass Plus)という講習コースを設けている。このコースは、夜間走行や高速道路での講習を含んでおり、これにパスしたドライバーは保険会社から自動車保険料を引き下げてもらえる。
この講習を受けるには150ポンド(約3万円)の費用がかかるものの、保険会社を経由して申し込むと、99ポンド(約2万円)に減額される。講習にパスしたドライバーの自動車保険料は年100−150ポンド(2万−3万円)減額される。