16日、北海道北広島市内の国道で、短時間の間に車両4台と9台が関係する多重衝突事故が相次いで発生し、合わせて24人が軽傷を負った。寒気到来の冷え込みによって、路面にブラックアイスバーンが形成されたことが原因とみられている。
北海道警・厚別署によると、事故が発生したのは16日の午後11時15分から20分ごろにかけの5分間。北広島市島松付近の国道36号線にある島松沢橋の上で、札幌方面に向かって走行していた乗用車が中央分離帯に衝突する単独事故を発端に、これを回避できなかった後続車3台が相次いで追突。クルマ4台が関係する多重衝突となった。
また、この数分後、千歳方面に向かって走行していた9台が相次いで追突。同様の多重衝突事故に発展した。上下線の事故が起きたこととなり、被害は合わせて13台、これに乗っていた24人が軽傷を負い、病院で手当てを受けた。
事故の原因は寒気到来による冷え込みで、橋上の路面に形成されたブラックアイスバーン。これにハンドルを取られたり、タイヤがスリップして制動距離が伸びたことが原因で事故が発生したとみられている。
例年であれば冬タイヤへの交換が進む時期でもあるのだが、今年は平年よりも気温が暖かい日が続き、被害を受けたクルマの中にはまだ夏タイヤのクルマも存在していた。
警察では「今後は冷え込みが急激に進む。冬タイヤの準備と履き替えは怠らないようにしてほしい」とアピールしている。