ガス欠トラックが踏切で立ち往生、特急と衝突

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17日、愛媛県今治市内のJR予讃線で、踏切内で立ち往生した普通トラックと、特急列車が衝突する事故が起きた。列車の乗客乗員やトラックの運転手にケガは無かったが、列車はブレーキ系統が破壊され、復旧までに時間を要した。

愛媛県警・今治署によると、事故が起きたのは17日の午前7時50分ごろ。今治市上徳付近のJR予讃線・伊予富田駅構内にある踏切で、20歳の男性が運転する普通トラックが踏切を通過しようとした際、突然エンストし、身動きが取れなくなった。

直後に踏切が鳴動したために男性は車外に退避。通過しようとしていた高松発松山行きの特急「いしづち3号」はブレーキが間に合わず、そのままトラックと衝突した。

この事故でトラックは大破。特急列車は車体前部が破壊されたが、乗客乗員約200人にケガは無かった。トラックを運転していた男性も無事だった。

警察では過失往来危険容疑で男性から事情を聞いたが、これに対して男性は「突然エンストした。原因はわからない」と答えるのみ。ところが後の検証中に燃料タンクが空になっていたことが判明。周囲に燃料が飛び散った形跡も無いことから、トラックは踏切を進行中にガス欠で停止した疑いが濃厚になった。

また、衝突時の損傷で特急列車はブレーキ系統を破損したため、こちらも現場から身動きが取れなくなった。車体の移動にも手間取り、事故現場を含む今治〜壬生川間の完全復旧までには約4時間を要し、約4000人に影響が出た。

警察ではトラックの燃料計が事故以前にちゃんと動作していたのか、この男性から引き続き事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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