【日産 フーガ 発表】どこでも使える…クルーズコントロール

自動車 テクノロジー ITS
【日産 フーガ 発表】どこでも使える…クルーズコントロール
【日産 フーガ 発表】どこでも使える…クルーズコントロール 全 5 枚 拡大写真

日産『フーガ』には、レーダーレーザーを利用したインテリジェントクルーズコントロール(ACC=アダプティブ・クルーズ・コントロール)が全車にオプション設定(17万8500円、「350XV FOUR」のみ48万3000円)されている。

高速域での追従走行だけではなく、10-40km/hまでの低速域での前走車追従にも対応したタイプだ。

低速追従機能をもったACCはトヨタ『クラウンマジェスタ』に採用されているが、完全停止(0km/hまで動作)する“トヨタ方式”とは違い、フーガで採用された“日産方式”は完全停止をフォローしない。

だが、トヨタ方式では高速域(100-40km/h)と低速域(30-0km/h)が明確に切り分けられており、それぞれで設定が必要となる。設定時の操作も煩雑で、これを面倒に感じるのも事実なのだ。

日産方式では高速域(100-40km/h)、低速域(40-10km/h)の切り替え動作を行う必要なく、前走車の存在をシステムが検知している場合にはシームレスに移行するようになっている。煩雑な操作を必要としないことから、使い勝手もよく、洗練されているという印象も受ける。

また、トヨタ方式はカーナビ連動となっていて、ナビが有料道路上にいると判断しなければスイッチを操作してもACCは作動しない。この縛りがあるため、低速追従モードは事実上「自動車専用道でのみ動作するアイテム」と化してしまっている。

しかし、日産方式はナビ連動方式は採用せず、低速追従モードを一般道でも使用できるようにした。使える道を制限しないことで、ドライバーの心理的負担を軽くするという狙いがあったとされる。

機能名称こそ同じ「低速追従機能付きACC」だが、その内容は大きく異なっている。これらの違いは「低速追従モードに対する両社間の思想の違い」に端を発していることは間違いない。

この違いにはメーカーの信念ともいえる確固たる理由があり、それぞれが独自の主張に基づいたシステムづくりを行っている。このため現時点では「どちらが優れ、どちらが使いやすい」とは一概に言えない状態でもある。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 第二期「洗車場ブーム」到来?…純水・トンネル型・エンタメ性・AI認証決済など進化する洗車場
  2. 【VW ゴルフTDI 新型試乗】装備とスタイルで取るか、「足」で取るか…中村孝仁
  3. そのニオイ、原因はエバポレーター! 今すぐできる簡単DIY洗浄法とは?~Weeklyメンテナンス~
  4. ホンダエンブレムに溶け込むスーパーワイドカメラ、データシステムが『WR-V』用キットを発売
  5. 愛犬と乗れる電動原付『PONY2』発売、折りたたんでクルマに搭載も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  4. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る