2005年1月1日付のトップ交代を内定したヤマハ発動機の長谷川至社長と梶川隆専務は22日、東京で記者会見した。梶川次期社長は「長谷川社長の陣頭指揮による今年までの3カ年計画で体質は大きく改善された。その勢いを崩さずに継続させたい」と、抱負を述べた。
一方、長谷川社長は梶川専務を後任に指名した理由として「海外売り上げ比率が86%となるなど、高い国際感覚をもった人が必要」と、欧州法人の社長などを歴任した梶川専務の海外経験を評価したことを挙げた。
また、長谷川社長は「私利私欲のない人であり、国内外の多くの事業を統率するに適任」とも述べた。
梶川専務は具体的な課題として、急成長課程にあるアジアの2輪車事業での「シェア拡大と飛躍的な拡販」を掲げた。