日産自動車が鋼材調達に支障が出たため、生産停止に追い込まれるが、トヨタ自動車とホンダは25日、現状では鋼材調達がタイトになっているものの生産停止という事態にはならないと、明らかにした。
トヨタは、需給のひっ迫に対応、自社の生産計画の正確な数字を早期に鉄鋼メーカーに伝えるなど調達部門が「生産に影響の出ないよう努力しているところ」(広報部)という。
トヨタではこのほか、発注する鋼材の種類を削減、鉄鋼メーカーが稼働率を上げられるよう協力している。同じ特性の鋼材でもコイルの幅が違うものなどがあり、これらの集約などを進めているという。
さらに、鋼材を加工する際の端材を少なくする「歩留まり向上」にも継続的に取り組んでおり、トヨタらしくコスト削減にもつなげている。