11月30日、岡山県岡山市内で、クレーンの付いたトラックがアームを下げ忘れたまま走行し、電線を引っ掛ける事故が起きた。
電線に引っ張られ電柱が倒れ、歩いていた76歳の女性を直撃、全身を強く打って意識不明の重体となっている。
岡山県警・岡山西署によると、事故が起きたのは11月30日の午前10時45分ごろ。岡山市大供付近の市道で、作業用の小型クレーンを装備した普通トラックがアームを下げ忘れたまま走行し、道路と並行して設置されたNTT西日本の電話線を引っ掛けた。
しかし、トラックはこれに気がつかずに電話線を引っ張って走行を続けた結果、これを固定する電柱(長さ約6m)1本が根元から折れ、路上に引き倒された。
折れた電柱は買い物に行くために手押し車を押しながら歩いていた76歳の女性を背後から直撃した。女性は一時、電柱の下敷きになっていたが、すぐに救出されて近くの病院に収容されている。
だが、全身を強く打っており、意識不明の状態。
警察ではトラックを運転していた28歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
事故当時、この男は駐車場内で荷崩れを起こした荷物の積み直し作業をしており、警察の取り調べに対しては「アームを下げ忘れたまま走り出してしまった」などと供述しているという。