トヨタ北米活況の原点、すべてはこの本にアリ

モータースポーツ/エンタメ 出版物
トヨタ北米活況の原点、すべてはこの本にアリ
トヨタ北米活況の原点、すべてはこの本にアリ 全 1 枚 拡大写真

『挑戦 飛躍---トヨタ北米事業立ち上げの「現場」』
著者:楠兼敬(トヨタ自動車顧問)
定価:1680円 発行:中部経済新聞社

プロローグ/戦後のトヨタの歩み/国際化の始まり/競争と協調/トヨタのモノづくり/NUMMI稼働へ/新たな挑戦/ケンタッキーとカナダ/米国トヨタの販売体制/ラインオフ……目次より

書籍概要---著者は、トヨタの北米事業進出にあたって生産現場の陣頭指揮に立ち、のちにアメリカの販売会社の会長も兼務するなど、事業立ち上げに深く関わった一人です。本社は、その著者自らの記録はもとより、その事業に携わった多くの人々が手持ちの資料やメモ、証言などを持ち寄って、謙虚にかつ丹念に描かれています。

GMとの合弁事業、ケンタッキーとカナダへの工場建設を推進する中で、著者が特に力を注いだことの一つに「品質は躾である」があります。知識として覚えるのではなく、「品質を大事にする習慣」を身につけなければ、安心して生産量を増やすことができないというのです。アメリカの自動車産業と共生しながら、モノづくりの考え方、精神を根付かせていく人々の苦労と心情が行間にあふれています。

現在、トヨタの高収益を支える北米事業。この事業がどのようにスタートし、築かれていったのか。トヨタの内側から記録し、証言した数少ない“インサイド・トヨタ”の一冊です。……中部経済新聞社より

「トヨタの強さ」を解説した本や雑誌の特集には食傷気味? この本はそれらとは異なり、トヨタが北米での生産を立ち上げる際、その「現場」にいた人々がどう動いたかの、当事者たちによる記録。楠氏は著者よりは編者がふさわしいと、自身、文中で述べている。外部から見ると石橋を叩いて渡らず考えて成功しているように見えるトヨタだが、やはり現場では苦労と工夫の連続なのだ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る