13日、静岡県静岡市内の東名高速・興津トンネル内で、乗用車の単独事故を発端に、後続の大型トラックなどが次々に追突、9台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故で最初に接触事故を起こしたクルマに乗っていた2人が軽傷を負っている。
静岡県警・高速隊によると、事故が起きたのは13日の午前8時10分ごろ。静岡市清水興津付近にある東名高速上り線・興津トンネル内で、22歳の女性が運転する乗用車が左側の側壁に接触した。
乗用車を運転していた女性は驚いて急ブレーキを掛けたが、後続の大型トラックなど4台が避けきれず、次々と追突した。この事故で最初に単独の接触事故を起こしたクルマを運転していた女性と、同乗していた36歳の男性が打撲などの軽傷を負った。
現場付近は追突事故に通行ができなくなったために渋滞が生じたが、約100m後方のトンネル入口付近で渋滞中の車列に後続の大型トラックが追突するという2次災害も発生。結果として車両9台が関係する多重衝突事故に発展してしまった。
同隊では事故の原因を調べているが、最初に発生した単独の接触事故はハンドル操作のミス。続いて発生した4台の追突事故に関しては隊列走行による車間距離の不足が、トンネル入口付近で起きた追突事故は後続車の前方不注意が原因とみられている。
この事故による火災などは発生しなかったが、東名高速上り線は事故現場を含む清水インターチェンジ(IC)から富士IC間が約1時間20分に渡って通行止めとなった。