【トヨタ夢の住宅PAPI】ユビキタスコンピューティングを実現

エコカー 燃費
【トヨタ夢の住宅PAPI】ユビキタスコンピューティングを実現
【トヨタ夢の住宅PAPI】ユビキタスコンピューティングを実現 全 3 枚 拡大写真

「全ての商品にICタグがついている世界の住宅として研究開発した家」と夢の住宅PAPI(パピ)のCEである東京大学の坂村健教授。教授は汎用OSであるTRONプロジェクトのリーダーでもあり、PAPIの様々なコンピュータはTRONでつながっている。

【画像全3枚】

ICタグのついた冷蔵庫の中の商品はモニタでチェックでき、収納は無線ICタグがついたコンテナボックスに入れて行う。このボックスは豊田自動織機の開発した工場用の物流管理システムによって、壁面などのわずかな空間へと運ばれて収納される。ICタグで管理されているため、必要なものがいつでも取り出せるわけだ。

PAPIはユビキタスコンピューティング技術を駆使して作られている。住民はユビキタスコミュニケータというPDA風の端末(リモコン)を持ち、テレビの前に行けばテレビのリモコンとして、電灯の前に行けば明かりのリモコンとして、簡単に操作できる。

例えば部屋の天井にある赤外線発光装置から部屋のユビキタスIDをユビキタスコミュニケータへ送り、画面を最適化するわけだ。住民が何をしたがっているかを家が判断してくれるのだ。

トヨタホームの清水哲太会長は「様々な技術を統合して使えるようにするのが、住宅メーカーとしての使命だ」という。自分のような年寄りでも難しくないリモコンが欲しかった、とも。全ての規格が統一されているPAPIはエネルギー、空調、照明などが自動制御される。

これまでメーカーによりバラバラであった規格が統一されることは喜ばしいが、製品選びの自由度が減る可能性は考えられるところ。家の中も全てトヨタマークの時代はちょっと嫌なので、様々なメーカーの参加を期待したいところだ。

この夢の住宅、いくらになるのかが気になるところだが、坂村教授は通常の高級住宅よりちょっと高い程度、坪単価80万円ほどにできたらいいという。実際、PAPIはいわゆる高級住宅という雰囲気ではない。一つ一つの素材は、高級というよりケナフ材を使うなど、環境に優しいことに重点が置かれている。

リッチさほどほど、機能性バツグンというのは確かにトヨタ車に通じる。

見学受付はトヨタホームのwebで1月12日から。

《水野誠志朗@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  5. 【日産 リーフ 新型】「公道で無敵」の加速力!? アリアにも負けない上質な走りを実現した「純国産の力」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る