【シトロエンC5マイナーチェンジ】 雲の上のような乗り心地

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【シトロエンC5マイナーチェンジ】 雲の上のような乗り心地
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ビッグマイナーチェンジを行なったシトロエン『C5』。C5にはシトロエン独自の、ハイドラクティブlllと呼ばれるサスペンションが採用されている。

このサスペンションの特徴は、なんといっても乗り心地がよいこと。通常の足まわりといえばダンパーとスプリングで構成されるが、このサスペンションは、油圧の特性を用いた仕様のためサスペンションのあたりが柔らかく、極めてソフトな乗り心地になっている。

そしてその油圧を瞬時にコントロールすることで、クルマのロールを抑えたり車高調整などを行なう仕掛けだ。そのため、直進時には雲の上にいるような、フラットな乗り心地を実現しながらも、コーナーでは意外に少ないロールで、コーナリングすることができてしまう。ステアリングを切り込んだ瞬間の動きも、大きなボディの割りにシャープに反応してくれる。

ただし、ブレーキを残しながらステアリングを切り込むような、スポーツドライビングでは、早めにアンダーステア傾向になってしまう。今回のマイナーチェンジから片側のブレーキ制御などを行ない、アンダーステアをコントロールする機能が追加されたものの、スポーツ性を味わうハンドリング性能をもっているわけではない。

いっぽうブレーキのタッチは違和感がなく、ひと昔前のストロークの短いカックンブレーキのようなフィーリングとは決別した。このことは、新型はブレーキとハイドラクティブの油圧が別系統になっているためだ。

C5になってからサスペンションの動きやハンドリングは、以前のシトロエンのようなフワフワ感のあるものからごく一般的な味付けになってきているが、それでも、C5はライバルモデルにない、独特の味を持っている。シトロエンならではの持ち味は残しながら、違和感が残る部分は、上手く削ぎ落としていくことに成功しているようだ。(つづく)

《岡島裕二》

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