【三菱ランサーエボリューションIX プロトタイプ速報】MIVECターボでモノにした全域高性能…河口まなぶ

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【三菱ランサーエボリューションIX プロトタイプ速報】MIVECターボでモノにした全域高性能…河口まなぶ
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いっぽう見た目以上に、中身にこだわるのがランエボのランエボたる所以でもある。とくに藤井氏(乗用車開発本部)は「MRをベースに」という部分を強調しながらハナシを始めた。なぜなら、「じつはMRというのは、IXで入れる予定だったものを大分入れたモデルだったのです。その意味でも今回のIXはあくまでMRをベースにしていることを強調しています」とのこと。

そのうえで、MIVECターボエンジン搭載による全域高性能の実現と、これによる動力性能における走りの質感向上を謳うわけだ。

「MIVEC化は、これまでの4G63のヘッドを変更することで行なっています。だから形式名こそ今まで通りの4G63ですが、乗ればすぐに違いがわかってもらえるはずです」

インテーク側に可変バルタイを採用したことで、MRの高回転の伸びを犠牲にせずに低中速トルクの向上を図り、実用域から高回転域までフラットなトルク特性を実現。WRCからのフィードバックによりターボのコンプレッサーハウジングの形状を最適化し、低中速の性能向上を図った。さらにコンプレッサー側を軽量化することで過給レスポンスをアップ。

「VVTとターボによって3000rpmまでトルクも一枚上手。さらに高速ではVVTが効果を発揮することで全域高性能を実現しました。このあたりはWRカーが中速メインだという特性をフィードバックさせた結果です。同時に今回の改良で排ガス・燃費性能もアップしたのでそのぶん触媒を見直し、排ガスは以前と同レベルとして背圧を下げる方向に使いました」という。

形式こそ同じだが、その進化ぶりは圧倒的。コーナーからの立ち上がりにおけるエンジンのツキがMRとは段違い。つまり、これまでは立ち上がりでわずかな「待ち」を感じたが、それが解消されたのだ。(つづく)

《河口まなぶ》

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