フォード『マスタング』に待望のコンバーチブルが加わった。コンバーチブルモデルは、今春発売開始を予定しており、昨年はグループ総体の新車販売台数が対前年度比4.4%減となったフォードに、春を呼びこむことが期待されている。
新型マスタングクーペは、昨年10月の発売開始からわずか1カ月の間に、前年第4四半期の4倍という爆発的な売り上げを記録した。フォードにとって久々のそして待望のヒットモデル。昨年100周年を迎えたフォードが記念車として世に送り出した、まさにフォードの世紀を象徴するクルマだ。
中身は全く別ものとはいえ、ニュー・マスタングは70年代に大ヒットを放った「マッハ1」を彷彿とさせるレトロなデザインが採用されたこともあり、当初からこの古き良き時代のクルマの楽しさの究極形でもあるコンバーチブルの登場が待たれていた。
ロサンゼルスモーターショー直後にフォードのお膝元デトロイトでの国際モーターショーが控えているが、あえてロサンゼルスで発表されたのは、コンバーチブルがより似合う土地柄ということにほかならない。
電動ソフトトップをまとったボディは旧型コンバーチブルに比べ捻れ剛性が2倍に上げられており、軋みやオープントップ化に伴うサスペンションチューニングを最小限に抑えたほか、重量増加を抑えたことでハンドリングの向上が図られた。
エンジンはクーペボディ同様210馬力を発揮する4.0リットルV6と、300馬力の4.6リットルV8の2種類を用意。V8エンジンを搭載する「GT」は5速MTのベースモデルで2万9995ドルと、300馬力を発揮するオープンボディモデルとしては「最も購入しやすい」1台となった。
発表会場にはフォードが提供するTVショー『アメリカン・アイドル』で見いだされた次世代アイドル、ダイアナ・デガルモが登場。最新アルバム「ブルースカイズ」から2曲を熱唱し、ニュー・マスタング・コンバーチブルのデビューに花を添えた。