スモークフィルム…逃走車が自転車を巻き添え

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6日、東京都新宿区内の都道で、パトカーの追跡を受けていた乗用車がハンドル操作を誤り、路肩を走行していた自転車と衝突する事故が起きた。乗用車はガラスに濃色スモークフィルムを貼っていた。

自転車に乗っていた男性は頭を強打し、意識不明の重体となっている。

警視庁・目白署、練馬署によると、事故が起きたのは6日の午前2時10分ごろ。これより前の午前2時ごろ、練馬区旭丘1丁目付近の区道をパトロールしていた練馬署・地域課のパトカーが、側面のガラスすべてに濃色スモークフィルムを貼っている不審な乗用車を発見した。

フィルムは運転席部分にも貼り付けられており、運転者の顔が確認できない状態だったことからパトカーが停止を命じたところ、クルマはスピードを上げて逃走を開始。パトカーはサイレンと赤色灯を使用して追跡した。

クルマは信号無視を行いながら都道の目白通りに進入。500mほど走ったところで信号待ちをしていた他のクルマに行く手を阻まれた。

これを避けようと急ハンドルを切り、対向車線側に逸脱したところでクルマはコントロールを失い、道路右側を自転車で走行していた61歳の男性を巻き込みながらガードレールに激突した。

この事故で自転車に乗っていた男性が病院に収容されたが、頭などを強打しており、意識不明の重体。警察ではこのクルマを運転していた21歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

今回の事故について、警察では「クルマには濃色のスモークフィルムが貼られており、夜間は運転者の姿も確認できない状態だった。飲酒運転の発覚を避けるためか、その挙動も不審だったことから、結果としてこれを追跡した。正当な職務の一環であり、追跡自体に問題はない」とコメントしている。

また、貼り付けられたフィルムによって視界が失われ、接近していた自転車が目視できなかった可能性が高いことから、警察ではこれも事故原因のひとつとして逮捕した男を厳しく追及する方針。

《石田真一》

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