【アルパインCDA-9855J×iPodリンクを試す】その2…ユニットとiPodをつなげるインターフェイス『KCA-420i』

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【アルパインCDA-9855J×iPodリンクを試す】その2…ユニットとiPodをつなげるインターフェイス『KCA-420i』
【アルパインCDA-9855J×iPodリンクを試す】その2…ユニットとiPodをつなげるインターフェイス『KCA-420i』 全 5 枚 拡大写真

『KCA-420i』は、iPodとアルパイン製ヘッドユニットをダイレクトリンクさせるインターフェイスユニット。これまでのFMトランスミッター方式やAUX-INで接続したときのようなノイズや音質劣化がなく、iPodに収録した楽曲を限りなくクリアに再生することができる特徴を持つ。

しかも、アルパインが従来より採用してきた『MX(メディアエキスパンダー)』によって、圧縮時に欠落した部分を復元させ、原信号に近いサウンドへと蘇らせられる。これによって、低域などを中心に厚みを持たせた存在感のあるサウンドを実現しているのだ。

実際にiPodを接続して再生中の音を比較してみたが、『MX』をONにすると明らかに音に厚みが出てくる。低域の豊かさ、中高域の伸び、どれをとってもOFF時とは明らかな差がある。CDとの比較をすればさすがに見劣りはするが、それは細部での再現性のハナシ。ちょっと聴いただけなら、その差はほとんどわからないかもしれない。それほどまでに原信号に近づけた再生が行なわれているのだ。

この機能は上位機種である『CDA-9855J/9855Ji』などに搭載されるが、エントリーモデルの『CDA-9847J』などには音質面で高い評価を得ている「BBE」を採用。まさに音にこだわるアルパインが圧縮系サウンドに対してもそのポリシーを貫いた結果の採用といえるだろう。

このKCA-420iにはもうひとつ大きな機能がある。それはヘッドユニット側でiPodのコントロールを可能にしていることだ。iPodには1万曲もの楽曲が収録できるわけで、まるでヘッドユニットに超大型のCDチェンジャーを接続したかのように楽曲のコントロールが楽しめるというわけである。

もちろん、この接続を行なっているときは再生中のアルバムやトラック名などはディスプレイに表示され、CDA-9855J/9855Jiでは高精細な「Bio-ELディスプレイ」によって漢字/かなを含む日本語にも対応して表示する。これによって表示内容をヘッドユニット側で確認しながら直感的に曲の検索などが行なえるようになったのだ。

さらに、嬉しいことにこの接続によってiPodの充電も可能となる。これなら、クルマを降りてからのiPod再生にもじゅうぶん対応できる。抜き差しも電源のON/OFFに関係なく自由に行なえ、その使い勝手は抜群によい。まさに、KCA-420iはiPodの魅力を広げる画期的なインターフェイスといえるだろう。

《会田肇》

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