「ディスコのお客はホテル割引」運輸大臣が、こんなアイティアを検討中だ。 イタリアのルナルディ運輸大臣は今月、自動車メーカー、商業団体、保険会社の代表も召集して、若者のディスコ（クラブ）帰りの交通事故を減らすべく検討に入った。
その結果、
・ディスコ客に対して、帰りの列車割引キップや近隣ホテルのディスカウントを設定する
・若者向けのドライビングスクールを実施。出席者には保険の割引を適用する
といった案が浮上。実現に向けて、さらなる調整に入っている。
イタリアでは2004年、交通事故件数が前年比7％減少し、死者も9.4％減った。これは「初めて点数制度を導入した成果」と警察は分析している。
しかし、いっぽうで若者による週末の事故は減らず、 イタリア自動車クラブの調査でも、金曜日の事故発生率が一番高い。また、取り締まりが強化されたこともあるが、酒酔い運転の検挙件数は、前年比17.4％増という数字もある。
背景には、多くのディスコが郊外に立地しているという、イタリアならではの事情がある。つまり飲酒したあとも、帰宅にクルマを使わざるを得ないわけだ。
すると今度は「ディスコからホテルまで、シャトルバスがなければ酒酔い運転OK??」という素朴な疑問が沸く。ただし「ウィークエンドだけで死者20数名」といった、週明けの暗いヘッドラインを減らすためには、とにかく早急の対策が必要なことは間違いない。
