Nシステムの目前でひき逃げ、26歳の男を逮捕

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21日、千葉県市原市内の国道で、女性がクルマにはねられ死亡する事故が起きた。警察では出頭してきた26歳の男を逮捕している。テレビのニュースで事故現場の背後にNシステム機器が映し出され、これが容疑者にはプレッシャーになったようだ。

千葉県警・市原署によると、事故が起きたのは21日の午前6時ごろ。市原市山田付近の国道297号線の歩道で、高齢の女性が頭から血を流して倒れているのを通行人が発見。警察に届け出た。

通報を受け付けた同署員が現場に急行したが、女性は首の骨を折っており、その場で死亡が確認されている。後の調べで、死亡したのは近くに住む75歳の女性であることが判明している。

現場にはバンパーなどの破片が落ちており、警察では道路を歩いていた女性がクルマにはねられたと判断。死亡ひき逃げ事件として捜査を開始した。

事故現場の約100m先にはNシステムが設置されており、同署では事故を起こして逃走するクルマが記録されていると判断。通報の直前までに通過した車両の割り出しを進めた。

22日の午前0時ごろになってから、同署に「自分が事故を起こした」として26歳の男が出頭。クルマの破損部位と、事故現場から回収された破片の整合性が確認されたため、業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕している。

警察の取り調べに対し、男は「怖くなって逃げたが、テレビのニュースで繰り返し放送されていて、逃げられないと思った」と供述。逃走の原因は無免許運転の発覚を恐れたことだったことも自供している。

実際にはNシステムによる容疑車両のピックアップは済んでいなかったが、ニュース番組では事故現場の背後に立つNシステムのカメラ設置用ゲートが映し出されており、これが容疑者に対する大きなプレッシャーになったようだ。

《石田真一》

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