シンクタンクの矢野経済研究所は、世界のディーゼルエンジントラック市場について市場環境を調査してその結果を発表した。
調査は昨年4月から10月にかけて、主要自動車メーカー、エンジンコンサルティング、政府関連機関などからヒアリング調査した。
この結果、日米と欧州の主要5カ国のディーゼルトラック新車市場は、2003年が263万台で、2010年には294万台に増えると予測。欧米で経済成長で増加するためで、日本は経済成長した場合でもトラック市場が縮小していくとしている。
米国のディーゼルトラック市場の拡大は、ピックアップトラックとSUVで、2006年に全米で低硫黄軽油が供給されるのに伴って、ディーゼルエンジンが拡大する見通し。
規制対応技術では、新長期排出ガス規制や「ユーロ4」規制などで、現在は「クールドEGR+DPF」と「低PMエンジン+尿素SCR」が主流だが、将来的には2つの技術が収れんされるとしている。