捜査資料の免許証を悪用? 検察事務官を逮捕

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検察庁・高知地検は28日、検察事務官として勤務する男が、同地検須崎支部で捜査資料として保管していた第三者の運転免許証のコピーを悪用して借用書を偽造。これを使って借金をしていた疑いがあるとして、有印私文書偽造・同行使、および詐欺の容疑で逮捕した。

同地検ではこの男を追及、余罪についても調べを進めている。

検察庁・高知地検によると、有印私文書偽造・同行使、詐欺の容疑で逮捕されたのは、同地検に検察事務官として勤務する31歳の男。

この男は同地検・須崎支部に勤務していた2003年8月中旬、高知県内に住む2人の男性名義の運転免許証コピーを添えた借用書を作成。知人に対して「この2人がカネを借りたいと言っている」として、現金20万円を騙し取っていた疑いが持たれている。

今月中旬、同地検に対して「事務官の男が借用書を偽装してカネを騙し取っている」との通報があり、これを受けて内偵に着手。容疑が固まったとして27日深夜、逮捕に踏み切った。

調べに対し、男は「借用書に使った免許の名義人とは面識がない」とも供述しており、同地検では証拠物件などの捜査資料として須崎支部で保管していたコピーが持ち出され、悪用された疑いが高いとみている。

男には多額の借金があり、職場にも督促の電話が度々あったという。

同地検では「捜査資料が悪用されたとすれば前代未聞の不祥事。人の非を正す立場の人間としては決して行ってはならない行為で極めて遺憾。被害者や国民にお詫びしなくてはならない」とコメントしている。

《石田真一》

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