すれ違ったクルマがあやしい…ひき逃げ犯を逮捕

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警視庁は28日、昨年12月に東京都墨田区内で男性をひき逃げし、死亡させたとして36歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。たまたますれ違ったクルマに捜査員が違和感を持ったことが逮捕のきっかけとなっている。

警視庁・交通捜査課によると、問題の事故は2004年12月12日に発生している。

同日の午前6時ごろ、墨田区文花2丁目付近の都道(通称:明治通り)で、道路を横断しようとしていた73歳の男性が乗用車にはねられた。男性は近くの病院に収容されたが、頭を強打しており、間もなく死亡した。

男性をひいたクルマはそのまま逃走し、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始した。現場に落ちていた破片から車種は特定できたものの、早朝ということもあって目撃者が少なく、捜査は難航していた。

事件が大きく動いたのは今月25日。担当する捜査員が港区内の国道を捜査車両で走行していたところ、対向車線に容疑車両と同一の車種がいることを発見した。

事件以来、この捜査員は同一車種を見つけると事故の痕跡を探す癖がついていたが、このクルマのボンネットに人と衝突した際に生じる衝撃痕を見つけた。

捜査員は自車をUターンさせてこのクルマを追跡。運転していた36歳の男に職務質問したところ、ひき逃げの事実を認めたため、任意同行を求め、その後に逮捕した。

男は違反累積により、昨年9月から180日間の免許停止となっていたが、その最中にクルマを運転して事故を起こしていたことがわかった。取り調べに対しても「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しているという。

《石田真一》

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