無人のクルマが特急列車と接触

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1日、長崎県諫早市内のJR長崎線で、踏切内に停車していた軽自動車と、博多から長崎に向かっていたJR九州の特急かもめ45号が接触する事故が起きた。

接触によってクルマは後部が大破したが、事故当時は無人。特急列車は側面の一部が小破したものの、乗客乗員約80人にケガは無かった。

長崎県警・諫早署によると、事故が起きたのは1日の午後10時40分ごろ。

諫早市白浜町付近のJR長崎線(小江−肥前長田駅間)で、博多から長崎に向かっていた特急かもめ45号の運転士が踏切内に停車していた軽自動車を発見。急ブレーキを使用したが間に合わずに接触した。

事故を起こしたクルマは無人だったが、後に意外な事実が判明した。

実はこのクルマ、事故現場となった踏切の先にある家に住む女性が所有するもので、家まで続く坂道に路上駐車しておいたものだった。

坂道は積雪が凍結しアイスバーンのようになっていた。女性のクルマは夏タイヤのままだったこともあり、運転していた女性は数度のチャレンジをしたものの、タイヤがスリップを繰り返すばかりで坂を上ることはできなかった。

女性はクルマで家に戻ることは断念。坂の途中に路上駐車、その後に徒歩で家まで戻ったという。

駐車する際に女性はサイドブレーキを使用したが、スリップを繰り返しているうちにブレーキドラムが凍結。完全には制動できない状態になっていたとみられる。

ブレーキが掛かっていなかったクルマは坂道を徐々に後退し、最終的には踏切まで滑走して内部で立ち往生したらしい。

人的な被害は無かったものの、車両点検などを実施したために特急列車は現場に1時間35分停車。後続の列車2本にも1時間程度の遅れが出るなど、乗客200人の足に影響が出た。

《石田真一》

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