トヨタ自動車の奥田碩会長は9日、都内のホテルで次期社長に内定した渡辺捷昭副社長、張富士夫社長とともに記者会見し、副会長になる張社長は「来年には会長になるということを、はっきり申し上げておきたい」と述べた。
異例の「内示」だが、奥田会長はこの1年で「これまでの仕事を振り返って整理し、(あと1年後の)CEOや財界活動に備えて欲しい」と説明、副会長ポストはウォーミングアップ期間との考え示した。
また、奥田会長は「私自身は日本経団連やトヨタの会長職に恋々としない」と述べた。これを受け、張社長は会長としての役割について「この5年半、奥田会長には大所高所から指導いただいた。親分であり、兄貴分であり、自分もそうありたい」と語った。