唯一の目撃者、実は容疑者だった

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警視庁は14日、今月8日に、追い抜いたばかりのトラックにバイクの男性がはねられて死亡した事故について、目撃者として警察に証言を行っていた男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕した。

男はひき逃げ容疑を否認する供述を繰り返している。

警視庁・大塚署によると、問題の事故が起きたのは8日の午前7時50分ごろ。文京区大塚付近の都道を走行していたクルマのドライバーから「バイクが事故を起こしたようだ。運転者とみられる人が路上に倒れている」との110番通報が寄せられた。

同署員が現場に急行すると、路上にはフレームなどが壊れたバイクがあり、その横で18歳の男性が倒れていた。男性はすぐに近くの病院へ搬送されたが、頭を強打しており、間もなく死亡が確認された。

バイクは前走するトラックを追い越そうとした際、このトラックと接触して前方に滑走して転倒。直後にはねられたとみられる。唯一の目撃者となった62歳の男は「後方で金属音が響いた直後、緑色のトラックが自分のトラックを追い越していった」と証言していた。

しかし、証言の内容に一部矛盾があることから、警察はこれを追及。同時に男のトラックを任意で調べていたところ、後輪から死亡した男性と同一型の血痕を検出。この男が男性を最初にはねた可能性が高くなり、14日までに業務上過失致死などの容疑で逮捕した。

取り調べに対し、男は「当初から警察の捜査には協力しており、逃げたわけではない」と供述。ひき逃げ容疑を全面的に否認している。

《石田真一》

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