政治とクルマ購入との微妙な関係
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昨年11月の大統領選挙で、アメリカの中央部が「共和党」の赤、東西の沿岸地域が「民主党」の青にはっきりと分かれたのは記憶に新しい。クルマの嗜好も全く同じで、中央部は「国産」、沿岸部が「輸入車」(アメリカ外ブランド)というかなりはっきりとした傾向が見られた。
共和党支持者による所有率がブランド別でもっとも高いのは「リンカーン」、続いて「ビュイック」「マーキュリー」「キャデラック」「クライスラー」。一方民主党支持者の間で最も所有率が高かったのは「スバル」で、スバル所有者の42.1%が民主党支持者、という結果。続いて「VW」「ホンダ」とやはり輸入モデルが強かった。
逆に共和党支持者から人気がないのは「スズキ」「サイオン」「サターン」「キア」「ヒュンダイ」、民主党支持者から不人気なのは「マーキュリー」「ダッジ」「ハマー」だった。
アンケートは政治的指向を調べる、という目的を極力隠すような方法で行われた、ということで、それでもこれだけ明らかな差が出たことに関係者は驚いているようだ。
《Sachiko Hijikata, US editor》