ジュネーブモーターショーで発表された新型マツダ『ロードスター』/欧州名『MX-5』は、ロードスターの命でもあるソフトトップ部分にも大きな進化が見られる。
ソフトトップを開閉する際にフレーム部分がアルファベットのZ字状に伸縮することからマツダ社内で「Zタイプ」と呼ばれる幌の開き方は、日産『フェアレディZ』など最近のコンバーチーブルに見られるタイプだ。
幌を畳んだ状態でトップ外側部分が上向きとなり、トノカバーを必要としなくなったことで、シンプルかつ扱いやすいものとなった。
ラッチ部分もセンターのハンドルをワンタッチでリリースできるため、慣れてしまえば、ドライバーシートに座ったままでも開閉が可能になった。勿論リアウィンドウは熱線入りのガラスタイプを採用している。
オープン時の風の巻き込みを抑える工夫も目を見張る。Aピラー部分の小さな3角窓(スタイリング上、中途半端な感じはするが)と、左右ヘッドレストの間に設けられている風切り板に小さな穴を開けることで、100km/h以上の走行中にサイドウィンドウを下ろしても風の巻き込みを抑えることに成功した。
さらにデタッチャブルハードトップはボディと一体感のある、単なる後付けハードトップではない完成度の高いものになっている。