【スバル・フォレスター05モデル詳報】予想を超える走行安定性

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【スバル・フォレスター05モデル詳報】予想を超える走行安定性
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「正直なところ、ここまで雪道を走れるとは思っていなかった」、それがビッグマイナーチェンジを行なった『フォレスター』の雪上取材を終えての最初の感想だった。今回の試乗コースが雪上のクローズドコースということもあり、一般道では試すことのできない速度や挙動を体験することができたが、それでもフォレスターはまったく期待を裏切ることはなかった。

発進時から多少ラフにアクセルを開けてもスバル自慢のAWDが的確なトラクションを確保してくれる。回り込んだ下りのコーナーで、アクセルを一気に戻しても、フルタイムAWDなので、4輪にエンジンブレーキがかかり、挙動は安定して一連のコーナリング動作に入りやすい。

コーナリング中もトラクションをかけていれば安定感はすこぶる高く、立ち上がりでアクセルを大きく開けると、瞬時にフロントのトルクが増してニュートラルな状態に戻してくれる。

フォレスターのAT車に組み合わされるアクティブトルクスプリット式のAWDは、マイナーチェンジから、クルマの車速や回転差のモニタリングシステムが、前後軸方式から4輪個別になり、より細かい制御が行われるようになっている。

もちろん、フォレスターの雪道の走りのよさには、今回のAWDシステムの改良によるものも大きいが、やはり重心の低い水平対向エンジンとシンメトリカルAWDシステムの基本性能の高さが現れた結果だと思う。FFやFRがベースの4WDモデルなら、ここまでの安定感を出すことは難しいだろう。

AWDシステムを開発するスバル技術本部車両実験総括部 荻原 浩さんは「スバルのAWDシステムは、ほかのメーカーとは思想から違います。スバル以外のメーカーは緊急回避的なデバイスとしてAWDを採用していますが、スバルは安全に楽しく賢く、という考えでAWDを開発しています。安全なのはもちろん、操る楽しみがあるのがスバルのAWDなのです」と語る。その言葉に間違いはなかった。

《岡島裕二》

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