GMが開発し、そのデザインで人気を集めた電気自動車『EV1』。しかし当初から利益が見込めない製品でもあり、GMではすべてをリースとして販売、現在は回収され生産も打ち切られている。
ところがこのEV1に対し、「リースで所有していた希望者には販売するべき」というコアなファンによる要望が寄せられている。
しかしGMでは回収したEV1、70台をリサイクルに回す、と決断。これに対し、『ベイウォッチ』シリーズで知られる女優のアレクサンドラ・ポールさんらが抗議活動を行った。
ポールさんは14日、他の十数名と共にEV1が保管されているGMの工場の出口をクルマなどで塞ぎ、シュプレヒコールを行っていたが、業務妨害のかどで逮捕されたという。
実はこのデモを組織したのは、元GM社員で、EV1の開発に携わった人間。彼の呼びかけに応じ、EV1をリースしていた人などがグループを結成、総額190万ドル=1億9800万円で70台のEV1購入をGMにもちかけていた。
GMにとってEV1は環境対策へのポーズのようなもので、開発費を考えると商業ベースには最初から乗らないクルマだった。
190万ドルでも元は取れないが、リサイクルに回すくらいなら販売しても悪くないはずだ。なぜGMがここまで強硬な姿勢をとるのかについては謎である。