【新聞ウォッチ】三菱自動車、遅すぎた「負の遺産」のケジメ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2005年3月31日付

●7役員に13億賠償請求、三菱自動車、欠陥隠し調査結果発表(読売・1面)

●ダイエー新経営陣、会長・CEOに林氏内定、COOは来月中(読売・11面)

●日本・メキシコFTAあす発効、自動車など本格参入へ(毎日・11面)

●生き残るために二度と起こさぬ、三菱・益子社長(毎日・29面)

●弁当持ち込み「認めなさい」愛知博、首相異例の指示も(産経・30面)

ひとくちコメント

三菱自動車の益子修社長が記者会見で、一連のリコール隠し問題に関連した旧経営陣の責任を追及するため、中村裕一元会長はじめ7人の旧経営陣に対し、合計13億円の役員退職金の手取額全額を上限とする損害賠償を請求すると発表した。

きょうの各紙が1面、経済面、社会面で大きく取り上げている。

中村元会長の経営責任はGDIエンジンへの過剰投資などをめぐり、2000年の最初のリコール隠しの時にも取り沙汰されていたが、一部の週刊誌が言及した以外には放置されたままであった。

それが今回は、「体質改善アピール」(読売)、再生へ「過去」との決別(朝日)など、“負の遺産”の処理を決断したことについて、各紙とも一定の評価を下している。

だが、「遅すぎた」というOBの声が聞かれるように、「続く販売不振、経営再建は多難」(読売)、「販売浮揚は不透明」(日経)、「崩れた年度内幕引き、ふそうに課題」(東京)など、顧客への信頼回復に結びつくかどうかは疑問視する見方が大勢を占めている。

《福田俊之》

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