『Forza Motorsport(フォルツァ・モータースポーツ)』では、国内外の市販スポーツモデルをはじめ、全日本GT選手権やル・マンやDTMなどで活躍したマシンたちを、思う存分ドライブさせることが可能。総勢230車種にも及ぶラインナップもうれしいが、クルマ好きにとってたまらないのが、フェラーリやポルシェなどカリスマ性の高いスポーツモデルがきちんと収録されていることだろう。最新モデルだけでなく、ビンテージカーも数多いところからも、開発スタッフの熱い意気込みが伝わってくるようだ。
ところで、リアルなドライビングシミュレーターを完成させるには、いつくか中核となるポイントがある。そのひとつがタイヤのグリップ力を忠実に再現するメカニズムだ。そこでマイクロソフトの開発チームが真っ先に取り組んだのは、トーヨータイヤからの技術提供にあった。
ご存知のとおり、実車では走行状況に応じて、グリップ力やタイヤ内部の空気圧、さらには内部温度などが刻一刻と変化する。と同時に、この変化は走りに大きな影響を及ぼしているのだ。Forza Motorsportでは、タイヤの特性にまつわるいっさいを、すべてプログラミングデータとして織り込むことで、実車に近い動きを手に入れることに成功している。走り出しのころはタイヤの温度を低く設定することで滑りやすい状況を作り出し、また、走り込んでいくことで今度は温度が上がりグリップ力が強くなる。当然、距離がかさめば摩耗も進み、またもやグリップ力は低くなる。つまり実車と同じ環境変化を体験することができるのだ。
純粋なドライビングシミュレーターとしてだけでなく、愛車をカスタマイズ&ドレスアップできることにも注目したい。マフラーやサスペンションなどの機能パーツを交換すれば、それに応じた性能変化をゲーム上に反映させることができるし、さらには実在するエアロメーカーの各種パーツを装着したり、ボディカラーの変更やカッティングシートの演出などを施すことで、さらにディープなアレンジだって楽しめる。
もちろん、オンラインゲームとしての機能もしっかりとカバー。ワールドワイドにプレイすることができるXboxならではの通信機能「Xbox Live」に完全対応しているので、例えばアメリカにいるプレイヤーとの対戦(最大8人)だってOK! 自分でカスタマイズさせた愛車を使った対戦も可能だ。