交通量の多い踏切、遮断機が下がらず危機一髪

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5日午前、大阪府大阪市北区内のJR梅田貨物線で、踏切の遮断機が作動しないというトラブルが発生した。

踏切の係員が手前の信号を赤にしてクルマの流れを止めたが、その直後に特急列車が通過。踏切から約10m過ぎたところで停止した。幸いにも衝突事故は未全に防いだが、JR西日本では遮断機が作動しなかった原因を調べている。

大阪府警・曽根崎署、JR西日本によると、トラブルが発生したのは5日の午前11時5分ごろ。大阪市北区大深町付近にあるJR梅田貨物線の踏切で、列車が接近して警報機が鳴動しているにも関わらず、遮断機が作動していないことに踏切を管理しているJR職員が気がついた。

係員は踏切への車両や人の流入を防ぐため、踏切の前後にある交通信号機を赤の状態にするとともに、接近していた列車に対しても非常停止の信号を送った。

これを受け、現場の踏切に接近しつつあった特急はるか14号(関西空港発、京都行き)は急停車したが、列車の先端は踏切を10mほど過ぎた地点まで通り過ぎていった。

交通の流入を防いだために衝突や接触事故は起きなかったが、現場はJR大阪駅の近くで交通量も比較的多く、遮断機が作動していないことに職員が気がつかなかった場合には惨事に結びついていた可能性もあった。

現場の遮断機は左右両端の間に張ったワイヤーを上下させる方式。列車が接近した場合には自動的に作動するが、現場の職員が手動で操作させることもできる。

JRでは遮断機が動作しなかった原因を調べているが、通常は自動モードになっている遮断機本体の巻き上げレバーが、手動モードに変わっていたという。現場の職員は切り換えを行っておらず、JRと警察ではモードがなぜ切り替わったのかを調べている。

《石田真一》

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