事故後に重ね飲み、懲役8年の実刑を求刑

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2004年、北海道函館市内で横断歩道を渡っていた女性が、無灯火のまま信号無視をして進行してきたクルマにはねられた事故で、このクルマを運転していたとして危険運転致死などの罪に問われた42歳の男に対する論告求刑公判が7日、函館地裁で行われた。

検察側は懲役8年の実刑を求刑している。

問題の事故は2004年10月23日の午前3時25分ごろに発生している。

函館市五稜郭町付近の市道で、20歳の女性が青信号に従って横断歩道を渡っていたところ、赤信号無視をし、さらには無灯火のまま進行してきた乗用車にはねられた。女性は近くの病院に搬送されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡している。

女性をひいたクルマは逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。同市内に住む41歳(当時)の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

その後の調べで、この男は事故当時に酒に酔っていたことが判明。無灯火走行や信号無視も過失ではなく、故意だった可能性が高まり、警察では容疑を危険運転致死切り替えて送検。検察も同罪で起訴していた。

公判ではこの男が事故後、飲食店でさらに酒を飲んだこと(いわゆる“重ね飲み”を行ったこと)も判明している。

7日に行われた論告求刑公判で検察側は事故後の飲酒に改めて触れ、「被告は事故の直後から飲食店で酒を飲むなど、事故を起こしたことを真摯に反省するような態度は微塵も感じられないし、以前から飲酒運転を繰り返している事実からも酌むべき事情はない」と指摘した。

その上で「他人の生命や身体を顧みない自己中心的な犯行であり、刑事責任は重大」として、裁判所に対して懲役8年の実刑を求めている。

《石田真一》

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