【『G-BOOK ALPHA』逆襲】日本版オンスター? ヘルプネットを標準装備

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【『G-BOOK ALPHA』逆襲】日本版オンスター? ヘルプネットを標準装備
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『G-BOOK ALPHA』の目玉が、緊急通報システム「ヘルプネット」だ。

ヘルプネットは交通事故発生などの緊急時、オペレーションセンターに位置情報付きで通報するシステム。オペレーターとの会話で、必要に応じて最寄りの消防や警察に通報される。北米でGMが展開する『オンスター』の日本版ともいえる機能だ。

G-BOOK ALPHAでは新型DCMが通話・通信機能を持っているため、たとえ携帯電話を接続していなくても、緊急時にオペレーションセンターに位置情報付きの通報ができる。

さらに今夏に日本でも立ち上がるレクサス車から搭載される「エアバッグ連動タイプ」のDCMでは、エアバッグ作動信号が直接DCMに伝わり、自動通報が可能になっている。

この場合、オペレーターからの呼びかけに返答がなければ、すぐに警察・消防に通報される。重大事故が発生し、ドライバーが意識不明の状態にあっても、緊急通報が行われるのだ。

「従来、エアバッグ連携型のヘルプネットを利用しようとすると初期費用が20万円以上かかり、利用料も高かった。G-BOOK ALPHAはまず「安全のテレマティクス」として、それらを安価に提供します。将来的な目標はさらなるコスト削減により、全車種搭載を目指すことです」(友山茂樹e-TOYOTA部部長)

トヨタ自動車が用意する資料によると、「呼吸停止状態になったケースでは、救急車の到着まで15分かかった場合の死亡率が約90%なのに対して、到着時間が9分になると死亡率が25%まで低下する」という。

エアバック連動型DCMによるヘルプネットならば、事故発生と同時に位置情報付きで自動通報されるため、これまでのように携帯電話で119/110番するよりも確実に救急車両の到着が速くなる。

「グローバルな視点では、『テレマティクスは安全技術である』というスタンスであり、この見方はトヨタも同じです」(友山茂樹e-TOYOTA部部長)

《神尾寿》

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