明日21日に報道公開日を迎えるオート上海2005(上海モーターショー)。
北京の「オートチャイナ」(北京モーターショー)と上海の「オート上海」は隔年ずつ交互に開催されるが、関係者の間では中国最大「汽車展覧(モーターショー)」の威信をかけた展示面積争い、ワールドプレミア(世界初公開)誘致、展示台数争いが繰り広げられている。
中国最大の交易都市である上海にしてみれば、首都北京には負けられない。もちろん北京も上海には負けたくない。
また、広州に日本のビッグスリーがそろって工場を構えることになったことで広州モーターショー(12月開催)という新たなライバルも出現しており、今後しばらくは中国のモーターショー熱が続くことになるだろう。
上海市は平日とあって反日デモはない。ある日本企業の現地駐在員は「日本では過剰報道されているようですね。たしかに先週の土曜日は騒然とした雰囲気でしたが、月曜からは普段と変わらない上海です。ガラスを割られた日本料理店に上海市当局が割り増ししてガラス代を支払ったという話題は、こちらでは聞いてません」と語っていた。
筆者が利用した日本からの空の便は90%程度の搭乗率。当初は満席のためキャンセル待ちを入れていたが、北京でのデモが報じられるとすんなり空席を確保できた。観光ツアーのキャンセルはあるのだろうが、自動車業界関係者のキャンセルはあまりないようだ。