【上海モーターショー05】まずコピーから独自スキルを向上

自動車 ニューモデル モーターショー
【上海モーターショー05】まずコピーから独自スキルを向上
【上海モーターショー05】まずコピーから独自スキルを向上 全 5 枚 拡大写真

トヨタに酷似したエンブレムの使用で訴えられた吉利(じーり)汽車。訴訟では負けなかったが「トヨタそっくり」のマークは使わなくなった。

いまや民族系自動車メーカーの中ではもっとも有名(いろいろな意味で)になった同社は、今回もフェイスリフト・モデルを披露した。

ニューモデルとうたっているものの、『自由規』は『美日』『豪情』といった4ドア/セダン系の派生モデル。内外装だけをいじったフェイスリフトと見ていい。旧天津汽車(現天津一汽豊田)の『夏利』(シャレード)などの基本設計をコピ−した乗用車だ。

自由規のフロントマスクは、ホンダふうのグリルにBMWふうのヘッドライト、ボンネット上のラインはメルセデスふう……といった感じだ。

また、2ドアクーペの『美人豹』はFR系フェラーリのイメージ(つまりヒュンダイ・クーペにも見える)に、リアコンビランプはかつてのトヨタ『スープラ』ふう。一方、近く『豪情』と交代する予定のハッチバック車『MR203』は、何となくマツダ『デミオ』を思わせる。

ほかからモチーフをもらってきて、そのパクリ元のイメージにダブらせてクルマを売ろうというのが吉利の得意技だが、明らかに造形のレベルと仕上げ品質は進歩している。

5年前に初めて吉利のクルマを取材したときに比べると雲泥の差がある。まあ、参考出品されていた「概念車」のデザインは「お笑い」のレベルだったが、この会社のクルマ作りは板に着いてきた。

《牧野茂雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  4. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  5. 大胆なブラックバンパーに大反響!ダイハツ『ロッキー』のコンセプトカーを10台限定で市販化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る