今年もツインリングもてぎにアメリカン・トップフォーミュラー、インディカー・シリーズがやってきた。オーバーテイクの応酬となるオーバル戦を中心に展開するインディカー・シリーズ。日本戦は全17戦を競うシリーズ中第4戦目にあたる。
戦いの舞台となるツインリングもてぎは、日本唯一のスーパースピードウェイで、現在日本で、生で観戦できるオーバル・レースはこの「インディ・ジャパン300」のみ。そしてシリーズにとっても、このもてぎ戦は特別なレースだ。米国以外で開催される、唯一の海外戦なのだ。
今年、もてぎに集結したのは12チーム・23人のドライバー。まず注目は、ここまで初戦マイアミ、第3戦セントピーターズバーグと早くも2勝を挙げている昨年のもてぎ戦の覇者、ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ホンダ/ダラーラ)。そして第2戦フェニックスを征したオーバルの申し子、サム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー/トヨタ/ダラーラ)。
昨年のシリーズチャンピオントニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ホンダ/ダラーラ)、インディ500連覇の記録をもつエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー/トヨタ/ダラーラ)ら、日本でもお馴染みの選手達はもちろん、シリーズ唯一の女性ドライバー、ダニカ・パトリック(チーム・レイホール/ホンダ/パノスGフォース)も。
そして松浦孝亮(スーパー・アグリ・フェルナンデス・レーシング/ホンダ/パノスGフォース)、ロジャー安川(ドレイヤー&レインボルド・レーシング/ホンダ/ダラーラ)の2人の日本人ドライバーもエントリーリストに名を連ね、日本人としては過去最高位8位の“日本戦初制覇”への意欲を燃やしている。
また同じく地元での戦いとなるホンダとトヨタの両エンジンサプライヤーにとってもなんとして勝利を挙げたい1戦。今季は、ここまでホンダ2勝、トヨタ1勝で迎えた勝負の行方も注目だ。
今年で3年目となる「インディ・ジャパン300」は、4月28日(金)の練習走行、29日(土)の公式予選の後、4月30日(土)午後1時、200周/300マイルを競う決勝レースの火蓋が切って落とされる。