スズキとアイシン高丘が市村産業賞の貢献賞に

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スズキとアイシン高丘は、共同開発した新技術が新技術開発財団から産業分野で優れた技術開発・功績に対して授与される「市村産業賞・貢献賞」を受賞したと発表した。受賞の対象となったのは排気マニホールド用バナジウム添加耐熱鋳鉄の開発。

自動車の排気マニホールドは、燃焼直後の高温の排ガスを集合・排出させる管状部品であり、耐熱性が要求される。ここ数年、エンジンの低燃費化や高出力化に伴い排気ガス温度はさらに高くなる傾向にあり、より耐熱性の高い素材を使用しなければならない状況となっている。

耐熱性の高い素材としては、「ニレジスト鋳鉄」があるが、高価なニッケルやクロムを多量に含むため、製品コストが高いという問題があり、耐熱性に優れかつ安価な材料の開発が望まれていた。 

スズキとアイシン高丘が共同開発したバナジウム鋳鉄は、適量のバナジウム添加を主とする合金設計によって高温特性改善を図ったもので、高温強度、熱疲労寿命に優れており、従来の鋳鉄では不可能だった高温域でも使用を可能とし、同時にコストの低減を実現した。

バナジウム鋳鉄は現在、スズキの軽自動車用ターボエンジンの排気マニホールドに採用している。

《レスポンス編集部》

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