【ソウルモーターショー05】韓国自工会・許専務理事に聞く

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【ソウルモーターショー05】韓国自工会・許専務理事に聞く
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「ソウルモーターショー2005」を運営する韓国自動車工業協会(KAMA)の許●(金偏に完。Huh Wan)専務理事は、筆者の取材に対して、竹島領有権や歴史認識をめぐる日韓の外交問題について、「それはそれ、これはこれで切り放して考えている」と述べ、現時点で両国の外交摩擦がモーターショーの運営に直接影響を及ぼしいることはないと語った。また、開催期間中の総入場者数については「100万人以上を見込んでいる」ことも明らかにした。一問一答は次の通り。

--- 前回、2002年の開催から3年が経過しているが、その理由は?

許 これまでは国内メーカーの団体(KAMA)と輸入車メーカーの団体(KAIDA=輸入車組合)とが分かれてモーターショーの運営を行ってきたが、2002年の時点で双方を統合させた総合ショーにすることを決めた。このため、約3年間の準備期間が必要となり、2005年に延ばした。

--- 総合ショーに変更した狙いは?

許 今回のモーターショーは、国産車と輸入車が一堂に集う、本格的な総合モーターショーである。ただ、統合後初めての試みであることから、出展車両をみるとワールドプレミアと呼ばれるほどの新モデルは少ない。

世界に目を向けるとモデルチェンジや技術革新のスピードは凄まじいものがある。将来的にはソウルモーターショーをデトロイト、フランクフルト、パリ、そして東京と、世界の4大モーターショーに匹敵するような規模に発展させたいと考えている。

--- 総入場者の見通しは?

許 今回のショーでは、ソウル市民約2000万人の20分の1に当たる100万人以上の来場者を見込んでいる。

会場もオープンしたばかりの新名所・韓国国際展示場(KINTEX)のこけら落としのタイミングとあわせて開催したり、期間中、出展メーカーが寄贈した新車を入場者の中から毎日、抽選で計9台もプレゼントするイベント企画も実施している、予想をさらに上回ることを期待している。

--- 韓国の自動車市場をどう見ているのか。

許 2002年の160万台をピークに下降気味で推移し、昨年は108万台にとどまった。しかし、モーターショーをはじめ市民のクルマへの関心度も高非常にく、余り悲観していない。

--- 最後に、日韓の外交摩擦についての影響は?

許 外交レベルでは平行線を続けているが、それはそれで、まったく切り放して考えている。現時点ではモーターショーの運営に直接影響を及ぼしているようなことは聞いていない。韓国市場ではレクサスをはじめ、高性能の日本車に対しての評価は高い。国産(韓国)メーカーは日本車に学ぶこともまだまだ多い。

《福田俊之》

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